令和7年度の行政書士試験を終え、多くの受験生が次の一歩をどう踏み出すべきか悩んでいることでしょう。
一流の編集者として、また本試験を熟知するプロの視点から、森T(森浩)講師による総評ライブのエッセンスを構造化して解説します。
まず、受験生が最も不安に感じる「今年以上に勉強しなければ来年合格できないのか」という問いに対し、結論は「NO」です。
重要なのは学習量そのものを増やすことではなく、学習の「質」と「戦略」を最適化することにあります。
本試験の突破において、技術以上に重要なのが「リズムの維持」です。
行政書士試験は「受験生を落とすための試験」であり、試験委員は意図的に難問を配置してリズムを狂わせようとしてきます。
特に基礎法学や憲法の冒頭で未知の問題に遭遇した際、そこで立ち止まってはいけません。
「2問中0問正解でも良い」という強いメンタルを持ち、スムーズに行政法や民法へ繋げる姿勢が合否を分けます。
リズムを崩さないことこそが、実力を発揮するための絶対条件なのです。
具体的な科目別対策として、基礎法学の「空欄補充」問題などは知識問題として捉えるべきではありません。

これは「文章理解」の延長線上にあります。
空欄の前後に着目し、論理的整合性を確認する解法テクニックを駆使すれば、未知の用語であっても正解に辿り着けます。
来年度に向けては、文章理解を「単なる3問の独立した科目」と見なさず、多肢選択式や基礎法学をも攻略するための「共通基盤の武器」として磨き上げることが求められます。
憲法や行政法においては、森T流の「キーワード反応」という具体的な手順を導入してください。
以下の3ステップがその核心です。
①問題文から特定のキーワード(例:民事訴訟、取材源の秘匿)を抽出する。
②そのキーワードに対応する法的結論(例:職業の秘密に該当する、証言拒絶可能)を条件反射的に想起する。
③選択肢の文末を確認し、自身の結論と合致するかを判定する。
このプロセスにより、長文の判例を読み込む時間を大幅に短縮し、脳の疲労を最小限に抑えることが可能になります。

特に行政法は、正答率70%以上の問題を確実に得点することが合格の鉄則です。
令和7年度のデータを見ても、合格水準に届かなかった受験生の多くは、誰もが正解できる基本問題で取りこぼしをしています。
難しいことを覚える前に、頻出テーマ(税長の通知や輸入禁制品の処分性など)に対して、キーワードを見た瞬間に結論が浮かぶ状態まで精度を高めてください。
この「基礎の徹底」こそが、難化が予想される次年度試験に対する最強の防御策となります。
最後に、現在自己採点の結果に打ちひしがれている方も多いかと思います。
しかし、試験直後の今この瞬間に、辛い現実と向き合い情報を収集している姿勢こそが、来年度の合格への第一歩です。
無理に自分を追い込む必要はありません。
まずは「キーワード反応」の威力を知り、少しずつ知識のメンテナンスを始めることから再スタートを切ってください。
プロの指導と戦略的な学習を組み合わせれば、必ずリベンジ合格は果たせます。


