こんにちは!
学びの案内人の『まなびクマ』だよ。
今日は「精神科の薬を飲むとなぜ太りやすくなるの?」という疑問について、益田裕介 (Masuda Yusuke) 先生の解説をもとにお話しするねクマ!
まず大切な結論から言うと、精神科の薬を飲んでいるときは、たとえ前と同じ量しか食べていなくても太りやすくなることがわかっているんだよ。
それは、薬が脳の神経細胞にある「受容体(じゅようたい)」というスイッチに働きかけるからなんだ。
私たちの脳は、たくさんの糸くずのような「神経細胞」がつながってできているんだよ。
細胞同士が情報を伝えるとき、電気ではなく「神経伝達物質」という粉のようなものを出して、相手の「受容体」というキャッチャーミットに投げ込むんだクマ。
精神科の薬はこのミット(受容体)に蓋をしたり、逆に刺激したりすることで心の症状を和らげるんだけど、そのときに「太る」というおまけの作用が出てしまうことがあるんだよ。
太る原因になる主なスイッチは3つあるよ!

1つ目は「H1受容体(ヒスタミン)」だよ。
ここに薬が作用すると、食欲が増えたり体に脂肪がつきやすくなったりするんだ。
アレルギーの薬でも眠気が出たり太りやすくなったりすることがあるけれど、精神科の薬も似た働きをすることがあるんだよ。
2つ目は「5HT2C受容体(セロトニン)」だよ。
ここに作用すると、脳が「おなかいっぱい!」と感じる反応が鈍くなってしまうんだクマ。
だから、ついつい食べすぎてしまうことが増えるんだね。
3つ目は「M3受容体(ムスカリン)」だよ。
ここが刺激されると、すい臓から出る「インスリン」という血糖値を下げるホルモンが出にくくなって、血の中の糖分が増えてしまうんだ。
これが続くと体がエネルギーを溜め込もうとして、どんどん太りやすい体質になってしまうんだよ。

具体的に太りやすい薬の種類を知っておくのも大事だね!
①抗うつ薬:NaSSA (ナッサ) と呼ばれるミルタザピン (Mirtazapine) や、古いタイプの三環系抗うつ薬、SSRIのパキシル (Paxil) などが太りやすい傾向にあるよ。
②抗精神病薬:オランザピン (Olanzapine) やクエチアピン (Quetiapine) が特に太りやすく、糖尿病がある人は注意が必要なんだクマ。
③気分安定薬:バルプロ酸 (Valproate) やリチウム (Lithium) も、食欲を増進させる効果があることが知られているよ。
最近は「痩せ薬」として有名な GLP-1受容体作動薬、例えば マンジャロ (Mounjaro) や ウゴービ (Wegovy) も注目されているよね。
これらは血糖値を調整したり食欲を抑えたりする効果があって、精神科の薬で太ってしまった人の助けになるかもしれないと研究されているんだよ。
ただ、お薬代が高いことや、やめた後にリバウンドしやすいという弱点もあるから、まだ慎重に考える必要があるんだクマ。
病気を治すために薬はとても大切だけど、もし体重が増えて困ったら、ひとりで悩まずに主治医の先生に相談してみてね!
一緒に無理のない方法を考えていこうねクマ。


