資産2.5億円を支える鉄壁のポートフォリオ構成

オモロー山下氏の資産形成は、事業売却で得た資金を元手に、インデックス投資と米国個別株を組み合わせることで加速しました。
驚くべきは、一般的な「コア・サテライト戦略」の逆を行くような、攻めの姿勢です。
ポートフォリオの半分をインデックス(S&P 500、NASDAQ、TOPIX)で守り、残りの半分を独自の選定による個別株で運用しています。
投資の入り口は中田敦彦のYouTube動画だったと語る山下氏ですが、現在は自らファングプラス(FANG+)を模した独自の銘柄群を構築しています。
特定の手数料を嫌い、自らの手で銘柄を組み合わせる姿勢は、情報の受け手から主体的な投資家へと進化した証と言えるでしょう。
| 資産クラス | 比率 | 主な内容 |
|---|---|---|
| インデックス | 約50% | S&P 500、NASDAQ、TOPIX |
| 個別株(米国) | 約40% | テスラ、エヌビディア、グーグル等 |
| 個別株(日本) | 約10% | オリエンタルランド、石油関連等 |
独自の個別株戦略「TTNGプラス」の正体と選定基準

山下氏が提唱する独自の選定基準がTTNGプラスです。
これは、テスラ(Tesla)、TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)、エヌビディア(NVIDIA)、グーグル(Google)の頭文字を取ったもので、これにマイクロンのような半導体銘柄を加えています。
この戦略の肝は、既存のパッケージ商品を買うのではなく、成長の確信が持てる企業に直接投資することにあります。
- 1圧倒的な技術的優位性があるか
- 2将来の社会インフラを独占する可能性があるか
- 3経営者のビジョンに共感できるか
また、リビアン(Rivian)やロブロックス(Roblox)、シンボティック(Symbotic)といったスタートアップ気質の小型株にも注目しています。
これらは10年単位で保有する覚悟で、テクノロジーが社会をどう変えるかという未来予測に基づき投資されています。
単なる数字の動きではなく、社会の変化に賭ける姿勢が、長期保有を可能にするのです。
テスラの真髄は自動運転にあり・ストーリー投資の極意

山下氏が最も熱弁を振るうのがテスラ(Tesla)への投資意義です。
多くの人が「電気自動車の売れ行き」に一喜一憂する中、彼はテスラの真の価値を自動運転(FSD / Full Self-Driving)に見出しています。
カメラとニューラルネットワークを用いたAIによる運転は、もはや人間の脳を模倣したアドリブの効くレベルに達していると分析します。
- カメラのみで周囲を認識する圧倒的な効率性
- サイバーキャブ(Cybercab)による無人タクシー市場の創出
- 車両が自ら稼ぐ「資産」へと変貌する未来
「ウェイモ(Waymo)などの競合は特定の仮想空間での学習に依存しているが、テスラは現実世界の膨大なデータで学習している」と山下氏は指摘します。
この圧倒的なデータ量とAIの進化こそが、テスラをガチホ(長期保有)し続ける根拠となっているのです。
山下氏は、目先の業績悪化を将来の果実を得るための仕込みの時期と捉えています。
暴落を乗り越える精神性と投資におけるサイズ管理

2022年のFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ局面で、山下氏は大きな含み損を経験しました。
しかし、そこで投げ売りせず、むしろナンピン買いを敢行し、最終的には大きな利益を手にしました。
この経験から得た教訓は「長期投資において試合は終わっていない」という強固なマインドセットです。
長期的な成長を信じているのであれば、一時的な下落は買い増しのチャンスでしかありません。
ただし、これを実行するためには、投資のサイズ(金額)を間違えないことが不可欠です。
生活を脅かすほどの金額を1銘柄に突っ込まないことで、精神的な余裕を保ち、相場が戻るまで「気絶して待つ」ことが可能になります。
- 損切りをしないための銘柄選定を行う
- 時間軸を10年単位で設定する
- 自分の許容範囲を超えないサイズで投資する
お金と幸せの相関関係・ノンストレスな生き方の追求

資産2.5億円を手にした山下氏が到達した結論は、ノンストレスな生き方こそが最大の幸福であるということです。
お金があることで「やりたくない仕事」を断る選択肢が生まれ、本当に楽しいと思える活動に時間を割けるようになります。
芸人としての活動も、もはや稼ぐためではなく、純粋な楽しみとして継続しています。
また、ビジネスパーソンへのアドバイスとして、本業を捨てずに副業を育てる重要性を説いています。
うどん店のプロデュース、ライター、芸人、投資家と、複数の顔を持つことでリスクを分散し、それぞれの相乗効果を生み出しています。
どれか一つがダメになっても他があるという安心感が、さらなる挑戦への意欲を掻き立てるのです。
