多くの日本人が陥る「保険の罠」は、感情や不安だけで加入を決めてしまうことにあります。
一流のビジネスパーソンが固定費を削減するなら、まずはロジカルシンキングを導入すべきです。
生命保険の本質は「万が一の際の不足分を補うこと」であり、それ以上でも以下でもありません。
まずは、自分がすでに持っている「権利」を整理することから始めましょう。
具体的には、日本の社会保険制度には強力な「遺族年金」と「障害年金」が存在します。
例えば、月収35万円の会社員(子2人)が亡くなった場合、遺族には月額約13.5万円の遺族年金が支給されます。
また、同条件で障害等級1級と認定された場合、月額約18万円の障害年金が支給されます。
もし住宅ローンを組んでおり「団体信用生命保険(団信)」に加入していれば、住居費の負担もなくなります。
これらの公的保障を差し引いた「本当に足りない金額」こそが、民間保険で備えるべき対象です。

次に、積立型や貯蓄型の保険がなぜ非合理的なのかを理解しましょう。
これらの商品は「保障」と「投資」がセットになっていますが、その裏では保険会社の膨大な人件費や広告費が手数料として引かれています。
手数料が非公開である点も不透明です。
投資はネット証券を利用して低コストな投資信託で行い、保険は純粋な保障機能のみを持つ「掛け捨て型」で契約するのが、最も手数料を抑えられる賢明な判断です。
ここからは具体的な推奨手順を解説します。
①まず、自身の家族構成や生活費から、万が一の際に必要な月額を算出します。
②次に、前述の遺族年金や障害年金のシミュレーションを行い、公的保障でいくら賄えるかを確認します。
③最後に、その差額分だけを民間の掛け捨て型保険で補います。
推奨される具体的な商品例としては、定期保険であれば、メットライフ生命の「スーパー割引定期保険」が挙げられます。

35歳男性(非喫煙者)の場合、1000万円の保障が月々約2,390円という低水準で得られます。
ただし、喫煙者の場合はライフネット生命の方が安くなるケースがあるため、各社のシミュレーションを活用しましょう。
また、効率的に備えるなら「収入保障保険」も有効です。
FWD生命の「FWD収入保障保険」のように、一括ではなく年金形式で受け取るタイプは、年齢とともに必要な保障総額が減っていく合理的な設計になっており、保険料を安く抑えられます。
35歳男性、月10万円の受取設定で保険料は月々2,202円程度です。
働けなくなった際のリスクには、アクサダイレクトの「働けないときの安心(就業不能保険)」が適しています。
これは障害年金の支給要件と連動しており、月々2,600円程度で公的保障の不足分をカバーできます。
保険は「安ければ良い」のではなく、「公的保障とのパズルを完成させるための最後のピース」として選ぶのが正解です。
自分のライフスタイルに合わせて、最短・最安の組み合わせを構築してください。


