私たちは今、スマートフォンの定義が劇的に変わる転換点に立っています。
これまでのスマホは視覚と聴覚に依存した「情報を得るための道具」でしたが、未来のスマホは触覚、味覚、嗅覚をも扱う「五感の拡張デバイス」へと変貌を遂げます。
東工大の室山先生が提唱するのは、物理的な形に縛られない「相棒」としてのスマホです!
浮遊するロボットのように持ち主の周囲を飛び回り、スケジュール管理から、名前を忘れた相手の情報をそっと教えるサポートまで、まさに生活のパートナーとなるのです。
一方で、材料科学の視点からは、味覚や嗅覚のデジタル化も現実味を帯びています。
丸尾先生の研究によれば、例えばトマトに紫外線を当て、その反射画像から「自分好みの味」をAIが判別できるようになります。
これにより、画像を送るだけで「味の体験」を共有できる未来がすぐそこまで来ているのです!
デバイスの形態も大きく変わるでしょう。

現在は手で持つスタイルが主流ですが、建設現場などのDX(デジタルトランスフォーメーション)では、すでに両手を自由に使えるウェアラブルデバイスへの移行が始まっています。
高先生が指摘するように、メガネ型などのデバイスが普及すれば、視線移動だけで必要な情報がAR(拡張現実)として投影され、人間の能力は飛躍的に向上します。
しかし、ここで大きな課題となるのが電力の確保です。
未来のスマホは「充電器に挿す」という行為自体を不要にするかもしれません!
周囲に漂うWi-Fiの電波や、歩く際の振動、さらには人間の体温などをエネルギーに変える「環境発電」技術が、バッテリーの制約から私たちを解放します。
これが実現すれば、デバイスはさらに小型化し、皮膚の一部や衣服に溶け込む究極のミニマリズムを実現できるでしょう。
一方で、機能が生活の隅々まで浸透することは、プライバシーとセキュリティの脆弱性が高まることも意味します。

津野先生は、スマホへの依存度が高まるほど、紛失やハッキングによる被害が甚大になると警告しています。
技術が進歩しても「突破不可能な完璧な防御」は存在しません!
攻撃側と防御側は常にイタチごっこの関係にあります。
そのため、私たちは「技術があるから大丈夫」という過信を捨て、複数のセンサーを組み合わせた個人認証や、手元を離れると瞬時にデータがクラウドへ退避するような、人間のミスを補完する多層的なセキュリティ意識を持つ必要があります。
さらに、スマホのカメラは人間の目の限界を超えようとしています。
ハイパースペクトルカメラのような特殊なセンサーが搭載されれば、人間には見えない光の波長を捉え、果実の糖度や、遠くから近づく雨雲、さらには周囲の人の感情の変化さえも可視化できるようになるかもしれません。
未来のスマホは、単なる電話ではなく、私たちの知覚そのものを拡張する「第二の脳」としての地位を確立することになるでしょう。


