こんにちは、まなびクマだよ。
今日もいっしょに、たいせつなことを楽しく学んでいこうね。
資生堂がピンチ!407億円の大赤字ってどういうこと?

みんな、資生堂って知ってるかな?
日本を代表する、最高にカッコいいお化粧品の会社なんだ。
デパートの一階にキラキラしたお店があったり、テレビのCMでもよく見かけるよね。
でもね、今その資生堂が歴史的な大ピンチに立たされているんだクマ!
実は、資生堂が発表した最新の決算で、とんでもないことがわかったんだ。
なんと、1年間で407億円ものお金を失ってしまったんだよ。
407億円と言われてもピンとこないかもしれないけれど、これはとてつもない金額なんだ。
みんなが持っているお小遣い箱から、毎日毎日、大金が消えていくような状態なんだクマ。
会社が商売をして稼いだお金よりも、使ったお金の方が多くなっちゃった状態のこと。お財布の中身がどんどん減っていく、とっても苦しい状況なんだクマ!
実は1年前も、資生堂は108億円の赤字を出していたんだ。
その時、会社の偉い人たちは「悪いところは全部出し切ったよ!」って言っていたんだ。
でも、ふたを開けてみたら、赤字はさらに約4倍にまで膨らんでしまったんだよ。
これは、お医者さんが「もう病気は治ったよ」と言った後に、もっとひどい熱が出ちゃったようなものなんだ。
だから、投資家のみんなも「資生堂、本当に大丈夫なの?」って不安になっているんだクマ。
最初は「520億円の赤字になるかも」と言われていたから、407億円で少しマシにはなったんだけどね。
でも、赤字は赤字。
2年連続で大きなお金を失ったという事実は、日本のトップ企業としてはかなりショッキングなニュースなんだクマ。
| 項目 | 1年前の結果 | 今回の結果 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 最終的な利益 | 108億円のマイナス | 407億円のマイナス | さらに悪化 |
| 本業の稼ぎ | 黒字だった | 445億円のプラス | 意外と頑張ってる |
| 会社の見通し | 「次は大丈夫」 | 「やっぱりダメだった」 | 信頼がピンチ |
本業での稼ぎ自体は、実はプラスなんだよ。
でも、海外で買ったお店の価値が下がったり、リストラにお金がかかったりしたんだ。
つまり、「昔の失敗のお片付け」に、莫大なお金がかかっているということなんだね。
これには、資生堂が10年前から進めてきた「ある大作戦」が深く関わっているんだ。
「本業がプラスなら安心」と思うかもしれないけれど、会社全体でお金が減り続けているのは、やっぱり「緊急事態」と言わざるを得ないんだクマ!
なぜ大失敗?「高級品」にこだわりすぎた戦略のワナ

どうして、日本で一番有名なお化粧品会社がこんなことになっちゃったのかな?
実は、資生堂は10年くらい前から「大きな方向転換」をしていたんだクマ。
それまでの資生堂は、ドラッグストアで買えるような、安くて良い商品もたくさん作っていたんだよ。
みんなも知っているかもしれない「TSUBAKI(ツバキ)」というシャンプーも、もともとは資生堂の商品だったんだ。
でも、当時の社長だった魚谷さんは、こう考えたんだ。
「これからは、安いものをたくさん売るんじゃなくて、超高級なブランドに絞ろう!」ってね。
これを「高級路線へのシフト」と呼ぶんだクマ。
そのために、資生堂は長年愛されてきた「TSUBAKI」や、男性用の「uno(ウーノ)」などの事業を売却しちゃったんだ。
有名なブランドを売るというのは、安定した収入源を手放すことでもあるんだ。その代わりに、一気に「世界一の高級ブランド」を目指したんだクマ!
さらに資生堂は、アメリカの「ドランクエレファント」という高級スキンケア会社を、約900億円で買収したんだ。
「世界中のセレブに、資生堂の高級コスメを売るぞ!」という野心的なチャレンジだったんだね。
でも、これが思い通りにいかなかった。
高級品は、景気が悪くなると真っ先に売れなくなっちゃうし、ライバルも強いからなんだ。
つまり、「安くて安心な商品」という味方を手放して、「高くて派手な勝負」に出た結果、返り討ちにあったというわけなんだクマ。
ドラッグストアでみんなが買っていた商品を売らなくなったことで、普通の人の生活から資生堂が少し遠くなってしまった。
一方で、高級ブランドの世界では、フランスやアメリカの超強力な会社に勝てなかったんだね。
自分の得意分野(身近な商品)を捨てて、背伸びをした難しい分野(超高級品)に全力を注いだけれど、世界にはもっと強いライバルがいたんだクマ。
この戦略ミスは、今の資生堂にとって大きな重荷になっているんだ。
高いお金を出して買ったアメリカの会社が、期待ほど儲からなかった。
だから、そのお店の価値を「本当はこれくらいの価値しかなかったね」と書き直す必要があったんだ。
これが、さっき言った「407億円の赤字」の大きな原因の一つなんだクマ。
商売の世界では、「何を売るか」と同じくらい「何を売らないか」を決めるのが難しいんだ。資生堂は、身近な商品を売らない決断をしたけれど、それが裏目に出ちゃったんだね。
海外での大苦戦!中国とアメリカで起きた想定外の出来事

資生堂が一番頼りにしていたのは、実は日本のお客さんだけじゃないんだ。
お隣の国、「中国」での売り上げが、資生堂の成長を支えていたんだクマ。
中国の人たちは、日本の化粧品が大好きで、旅行に来た時に爆買いしてくれたりしていたんだよ。
ところが、この「中国パワー」が急に弱まってしまったんだ。
どうして中国で売れなくなったんだろう?
一つは、中国国内でもすごく質のいい化粧品を作るライバルが増えてきたからなんだ。
これまでは「日本のブランドなら安心!」だったけれど、今は「自分の国のブランドの方が安くてオシャレ!」と考える人が増えたんだクマ。
さらに、韓国のブランドも安くて可愛くて、若者の心をつかんでしまったんだ。
今、アジアのお化粧品市場は「戦国時代」なんだ!日本のブランドというだけで売れる時代は、もう終わってしまったのかもしれないクマ。
そしてもう一つ、「トラベルリテール」という難しい言葉の商売が大苦戦しているんだ。
これは、空港の免税店などで、旅行中の人に商品を売るビジネスのことだよ。
中国の人が日本に旅行に来なくなったり、不買運動(その国のものを買わない動き)が起きたりして、空港での売り上げが激減しちゃったんだクマ。
これらすべてが重なって、資生堂の大きな稼ぎ口が消えちゃったんだ。
アメリカでも、苦戦は続いているんだクマ。
アメリカには「ロレアル」のような、世界一と言われる超巨大な化粧品会社があるんだ。
そんな中で、日本のメーカーが高級路線で勝ち抜くのは、みんなが想像する以上にハードルが高い。
「日本ブランド」はアジアでは強いけれど、欧米ではまだ「チャレンジャー」の立場なんだね。
結局、資生堂は「日本とヨーロッパ」ではそこそこ頑張っているけれど、「中国とアメリカ」という二大市場で負けている状態なんだ。
これって、スポーツで例えると、予選は突破したけれど、決勝トーナメントの強豪チームにボコボコにされているようなものなんだクマ。
期待していたマーケットが冷え込んでしまったのは、資生堂にとってまさに「想定外」の連続だったんだね。
一つの国や一つの方法に頼りすぎると、そこがダメになった時に会社全体が倒れそうになっちゃう。「リスクを分散させること」の大切さがよくわかるね!
1500人のリストラ...「膿を出し切る」ための痛い決断

会社を立て直すために、資生堂は今、とっても苦しくて痛い決断をしているんだクマ。
それは、一緒に働いてきた仲間を減らす「リストラ」なんだ。
なんと、日本では約1500人もの社員さんが、会社を去ることになったんだよ。
これは会社にとって、身を切るような辛い作業なんだ。
実はこの4年間で、資生堂の従業員数は3万5000人から2万6000人にまで減っているんだ。
約9000人も少なくなったということだね。
どうしてそんなに人を減らしているのかというと、一つはさっき話した「安い商品の事業」を売ったからなんだ。
その仕事に関わっていた人たちも、一緒に新しい会社へ移ったりしたんだよ。
人を減らすのは、一時的にお金がかかるけれど、将来的にはお給料の支払いを減らすことができる。でも、「大切な知識や技術を持った人」までいなくなってしまうリスクもあるんだクマ。
もう一つの理由は、「通販(インターネット)」に力を入れたいからなんだ。
今まではデパートのカウンターで、美容部員さんが丁寧に説明して売るのが普通だったよね。
でも、今はネットでポチッと買う人が増えているんだ。
ネット販売なら、お店にたくさんの人を置かなくてもいいから、コストを抑えられるんだね。
資生堂はこれを「構造改革(こうぞうかいかく)」と呼んでいるんだクマ。
古いやり方を壊して、新しい仕組みに作り変えるということだね。
今の赤字の多くは、この「改革のための一時的な費用」でもあるんだ。
つまり、未来の勝利のために、今は重い荷物を捨てて、体を軽くしようとしている真っ最中なんだよ。
資生堂は今、まさに「生まれ変わりの途中」なんだクマ。この痛みに耐えて、もう一度世界一のブランドになれるかどうかが、今から数年の勝負になるよ!
菅原さんはこう言っているよ。
「10年前からの高級路線が良かったのか、悪かったのか。その答えが出るのは、あと10年後かもしれない」って。
今は「戦略ミスだ!」と叩かれているけれど、いつか「あの時の決断があったから今がある」と言われる日が来るかもしれない。
でも、そのためにはまず、この泥沼のような赤字から抜け出さないといけないんだクマ。
会社を大きく変えるには、必ずどこかで「痛み」が伴うものなんだ。資生堂はその痛みに耐えながら、ネット販売を中心とした新しい姿を目指しているんだクマ!
僕たちが学べること!「計画は裏切るもの」という教訓

さて、今回の資生堂のお話から、僕たちは何を学べるかな?
一番大切なのは、「計画はあくまで計画にすぎない」ということなんだクマ。
資生堂のような立派な会社でも、「来年はこれくらい儲かります!」と言った計画が、大きく外れることがよくあるんだ。
実際、今回も予想していた数字を大きく下回って、大赤字になっちゃったよね。
菅原さんは、いろんな会社の決算を分析しているプロなんだけど、面白いことを言っていたよ。
「上場企業の計画は、ほとんどが計画以下になる」って。
みんなも「明日は宿題を1時間で終わらせるぞ!」と計画しても、ついゲームをしちゃったり、難しくて時間がかかったりすること、あるよね?
会社も同じで、計画はいつも「一番うまくいった場合」を考えがちなんだ。
誰かが言う「未来のバラ色の計画」をそのまま信じるんじゃなくて、「今の事実」をしっかり見ることが大切なんだクマ!
特に注意が必要なのが、「言葉」に惑わされないことなんだ。
決算の報告会で、会社のリーダーが「復活の兆しが見えています!」と自信満々に話すことがあるんだ。
聞いていると「あ、次からは大丈夫そうだな」って思っちゃうけれど、事実は数字に現れるんだ。
言葉はいくらでも飾れるけれど、お金が減っているという数字は嘘をつかないんだクマ。
自信満々な「言葉」よりも、現実の「数字」を信じよう。特に「次は頑張ります!」という言葉は、実際に結果が出るまで半分くらいに聞いておくのが賢い。
それとね、菅原さんがおまけで話していた「コンプレックス」のお話もすごく素敵だったクマ!
菅原さんも昔は、人前で話すのがすごく苦手で、頭が真っ白になっちゃうくらい緊張していたんだって。
でも、ある時気づいたんだ。
「自分の言葉で話せば、間違えることはないんだ」ってね。
本に書いてあるような難しい言葉を使おうとするから、緊張しちゃうんだクマ。
自分の心から出た言葉なら、それが自分の真実だから、間違いなんてないんだよ。
資生堂も、もしかしたら「世界一の高級ブランドにならなきゃ」という、借り物の目標に縛られていたのかもしれないね。
もう一度、資生堂らしい「自分の言葉(ブランド)」を取り戻せれば、きっとまた輝けるはずなんだクマ!
資生堂は今、とても険しい山を登っているけれど、日本が誇るトップメーカーなんだ。
これからも、どんな風に変わっていくのか、みんなで注目していこうね。
頑張れ、資生堂!
負けるな、日本ブランド!
今日の解説はここまで。
また次のブログで会おうね、バイバイなんだクマ!

