物語は1800年前、少女ユミルが巨人の力を得たことから始まります。
彼女の死後、その力は3人の娘に継承され、エルディア帝国は世界を支配する強大な勢力へと成長しました。
しかし、内乱の末にマーレ民族が実権を握り、145代フリッツ王はパラディ島へ逃れ、三重の壁を築いて国民の記憶を改ざんしました。
これが100年に及ぶ「偽りの平和」の始まりでした。
平和は、マーレから送られた「鎧の巨人」ライナーと「超大型巨人」ベルトルトによる壁の破壊によって打ち砕かれます。
目の前で母を失ったエレン・イェーガーは、巨人を一匹残らず駆逐することを誓い、ミカサ、アルミンと共に調査兵団へと入団します。
しかし、戦いの中でエレン自身が巨人化する能力を発動し、人類の希望として担ぎ上げられることになります。
壁の中に潜んでいた裏切り者との死闘を経て、物語は大きな転換点を迎えます。
エレンたちは甚大な犠牲を払いながらも、失われた領土を奪還し、エレンの父グリシャが遺した地下室にたどり着きました。
そこで明かされたのは、壁の外には高度な文明を持つ人類が生存しており、パラディ島の住民は「ユミルの民」として世界中から憎悪の対象となっているという残酷な事実でした。
巨人の正体は、マーレによって薬物を注入され兵器へと変えられた同胞たちの成れの果てだったのです!
世界の真相を知ったエレンは、海を渡り敵地マーレへと潜入します。

そこで異母兄であるジーク・イェーガーと接触し、巨人の力を無力化しようとするジークの「安楽死計画」に同調するふりを見せます。
しかし、エレンの真の目的は別にありました。
彼は、パラディ島を守るために世界中のすべてを破壊する道を選んだのです。
エレンの背負う宿命と、未来を予知する「進撃の巨人」の能力が彼を狂気へと駆り立てます。
エレンは「始祖の巨人」の力を掌握し、壁の中に眠っていた幾千万もの超大型巨人を目覚めさせる「地ならし」を発動しました。
巨人の大群は海を渡り、大陸の文明と生命を文字通り踏み潰していきます。
これに対し、ミカサやアルミンら調査兵団の生き残りと、かつての宿敵であったライナーらマーレ軍の残党が、共通の敵となったエレンを止めるために手を組みます!
連合軍は、地ならしを止める唯一の手段としてエレンの殺害を視野に入れた作戦を立てます。
空を飛ぶ力を得たファルコの助力を受け、エレンの巨大な終尾の巨人の体上へと降下します。
かつて共に戦い、同じ釜の飯を食った仲間たちが、今度は人類の存亡を懸けて殺し合わなければならないという悲劇的な構図が浮かび上がります。
戦場では、リヴァイ兵長やハンジといった熟練の兵士たちも、それぞれの信念のために命を賭して戦います。

ハンジは飛行艇を飛ばすための時間を稼ぐため、迫り来る超大型巨人の群れの中に一人で飛び込み、その壮絶な最期を遂げました。
彼女が最後に見た景色は、仲間たちが空へと飛び立っていく希望の光でした。
アルミンは座標の世界でジークと対話し、生命の持つささやかな喜びの価値を説きます。
死を待つだけだったジークの心に変化が生じ、彼は自らリヴァイの前に姿を現し、長い因縁に終止符を打ちました。
これによりジークの持つ王家の血という条件が失われ、一時的に地ならしは停止しますが、エレンはなおも進み続けます。
エレンの目的は、自らが「世界の敵」となることで、自分を討ち取った仲間たちを世界の英雄に仕立て上げ、パラディ島への憎悪を逸らすことでもありました。
彼は自由を求め続けながらも、最も不自由な運命に縛られていたのです。
物語はいよいよ、エレンとミカサ、アルミンの3人が最後に向き合う結末へと向かいます。
このダイジェスト映像は、複雑に絡み合った歴史とキャラクターの思惑を整理し、完結編へと続くクライマックスを余すところなく伝えています。
アニメ『進撃の巨人』が描いてきたのは、単なる怪獣との戦いではなく、自由、憎悪、そして愛という普遍的なテーマを巡る人間たちの物語なのです。
すべての視聴者がこの壮大なサーガの幕引きを目撃する準備が整いました。


