みんな、こんにちは!
まなびクマだよ。
今日はちょっと難しいけれど、とっても大切なお話を村木厚子(むらき・あつこ)さんの体験から紹介するクマよ。
村木さんは、元厚生労働省の事務次官という、とってもすごいお仕事をしていた人なんだ。
でも、15年くらい前に「郵便不正事件」という事件で、やっていない罪を着せられて逮捕されてしまったんだよ。
日本の裁判では、一度起訴されると99.9%が有罪になってしまうと言われているんだクマ!
これは、警察や検察が「この人が犯人だ」と決めたら、そのストーリーに合う証拠ばかりを集めてしまうからなんだね。
村木さんの時も、検察官は自分たちが作った物語に合うように、他の人たちの供述調書(取り調べの記録)を書き換えてしまったんだよ。

まるで、決められた結末に向かってパズルのピースを無理やりはめ込むようなものだね。
供述調書というのは、自分が話したことがそのまま書かれる魔法のノートではないんだ。
検察官が「こう言ったことにしよう」とまとめた文章に、ハンコを押させられるものなんだよ。
村木さんの部下の人たちも、検察官に怖がらされたり、嘘をつくように誘導されたりして、村木さんに不利な嘘の記録を作られてしまったんだ。
人間は、何日も閉じ込められて厳しく責められると、心が弱くなって「もう何でもいいから認めちゃおう」と思ってしまうことがあるんだクマね。
村木さんが戦えたのは、自分が何もしていないという強い気持ちがあったからだよ。
そして、裁判の中で「一度も口をきいたことがない部下との会話」が調書に書かれているという、おかしな点を見つけ出すことができたんだ。
これは、検察官が頭の中で作った空想の物語だったんだね。

今、取り調べを録音や録画して、後からチェックできるようにする「可視化」という仕組みが少しずつ始まっているよ。
でも、まだ全部の事件でやっているわけではないんだ。
村木さんは、悪い人が捕まらないのは困るけれど、罪のない人が犯人にされるのはもっと悲しいことだと言っているクマよ。
みんながこの問題を知ることが、正義を守る第一歩になるんだクマ!
自分の身にいつ降りかかるかわからないからこそ、司法のルールを正しく知っておくことは、自分を守る盾になるんだよ。
村木さんの勇気ある告白から、私たちは本当の正義とは何かを考え直す必要があるね。
これからも一緒に学んでいこうクマ!


