要するに、エリートの皮を被った男が「承認欲求」と「0から1を生み出せない劣等感」に何年ももがき苦しんでいたって話だ。
ゴールドマン・サックス (Goldman Sachs) の元最高幹部なんて聞くと、凡人には到底届かない完璧超人に見えるだろうが、実態は20代まで「雑魚ムーブ」全開の、ただの物欲まみれの男だったわけ。
無駄なプライドを捨てて自分を客観視するまでに、どれだけの時間と金をドブに捨ててきたか。
そこがこの話の核心なわけ。
結局、自分をどう定義するかって話でしょ。
まず幼少期。
家庭環境は良好だったが、勉強もスポーツも「最初からできてしまった」ことが不幸の始まりだ。
期待値が最初からマックスだから、結果を出しても褒められない。
ヤンキーが猫に優しくするだけで称賛される「ギャップ戦略」の逆を行っていたわけ。
これが思考停止の始まりな。
褒めてもらいたいという飢餓感が、後にブランド品を買い漁る異常な物欲へと繋がっていく。
この時点で「自分の価値を外部の評価や所有物で埋める」というコスパ最悪のループにハマっていたわけだよ。
中学・高校時代は吹奏楽に没頭したが、ここで「0-1の壁」にぶち当たる。

小室哲哉や坂本龍一 (Ryuichi Sakamoto) のような、無から旋律を生み出す天才への憧れ。
絶対音感を無理やり記憶で身につけるほど努力したが、結局それは「再現」でしかなく「創造」じゃなかった。
この「自分にはクリエイティビティがない」という事実に蓋をして、無駄に抗い続けたのが彼の暗黒時代なわけ。
ビジネスの世界でもそうだが、向いていない領域で勝負し続けることほど時間の無駄なことはないでしょ。
大学時代はさらに悲惨。
物欲が暴走して、バイト代を遥かに超えるブランド品を買い漁り、借金まみれ。
Yahoo! オークション (ヤフオク) の黎明期から、クレジットカードの分割払いを緻密に計算して自転車操業。
エリートの卵が裏でやってたのは、ただの「虚栄心の維持」という非合理の極み。
パチモン(スーパーレプリカ)のクオリティを鑑定する暇があるなら、もっと自分の本質を磨くべきだった、ってこと。
これを「若気の至り」で済ませるか、生存戦略の失敗と見るかでその後のスピード感が変わるわけ。
社会人になって Goldman Sachs に入っても地獄は続く。
20代の10年間、最大の問題は「英語力」からの逃避。

リーマンショック (Lehman Shock) を経て、会社の採用基準が激変。
周囲がハーバードやスタンフォード卒のネイティブ級ばかりになる中、英語ができない自分をさらけ出すのを恐れて、さらに殻に閉じこもる。
これこそが最強の「雑魚ムーブ」。
できないことを認めず、プライドだけ守ってチャンスを逃し続ける。
オーストラリア転勤の打診すら、保身のために蹴った。
この10年の停滞は、まさに思考停止の産物と言わざるを得ないでしょ。
結局、今の彼があるのは、その「自分は0-1の人間ではない」という残酷な事実を完全に受け入れたからだ。
仕組みの中でロジカルに立ち回る、左脳特化の「最適化」に全振りする。
そう決めた瞬間に、狂気のようなルーティン(早朝3時45分起床など)が武器に変わったわけ。
クリエイティブへの未練を断ち切り、自分というリソースをどの市場に投下すべきかを見極める。
やるかやらないか、それだけの決断に40年かかったってこと。
無駄な回り道だったかもしれないが、その「挫折の蓄積」が今の彼の説得力を生んでいるのは皮肉な話だね。

